ミニチュアダックスフンド、雄、9歳、体重5.0kg   主訴:後肢の麻痺、起立困難   症状:後肢完全麻痺、深部痛覚あり、起立不可、神経学的グレード4   経過:20日ほど前に後肢不全麻痺発症。その後徐々に症状が進行している。   クライアントの希望:かかりつけの獣医師にはステロイド剤を利用した内科的治療を勧められているが、改善が認められない。手術で回復する可能性があるなら、手術したい。      初診時の様子       MRI T2WI   T13-L1に椎間板ヘルニアを認める。      MRI T2WI  T13-L1 右側に逸脱した椎間板物質を認める。    術式:片側椎弓切除術(ヘミラミネクトミー、Hemilaminectomy)     手術時所見  椎間板物質摘出前      手術時所見  椎間板物質摘出後      術後3日目の様子  基本的にケージレストによる安静下管理ですが、症状の改善を確認するために歩かせてみました。術前の麻痺が改善し、少しですが歩行できるようになってます。     注)椎間板ヘルニアの手術を安全に行うためには、専門の知識、経験、技術を必要とします。                    
本研究室で行っている骨再生医療や脊髄再生医療、その他獣医整形外科学に関連する話題についてご紹介します。