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手術撮影 Canon PowerShot S120 画像集

手術撮影用カメラとして使用しているCanon PowerShot S120 でどのような写真が撮れるかを紹介するために、いくつか写真を掲載してみたいと思います。 ①胸腰椎椎間板ヘルニア ↑ラウンドバーで椎弓切除を 行い、骨膜や軟部組織で覆われた椎間板逸脱物質を確認。 ↑骨膜などの軟部組織を除去し、逸脱した椎間板物質を露出。 ↑椎間板物質を摘出した後に撮影した画像。逸脱した椎間板物質の一部は脊髄硬膜に癒着していた。軟部組織を丁寧に剥離し、神経根部周辺も確認。

3Dプリンタで骨モデルを作製する方法 1

3Dプリンタの話題です。 最近、3Dプリンタを用いて骨格モデルを造形する方法について質問を受ける機会が増えてきましたので、私がよく利用している方法について解説します。 まずは、CT検査データ(DICOM)から骨格データを抽出し、3Dプリンタ用データ(STL)へ変換する手順を解説します。 用意するもの 1)CT検査データ(DICOMデータ) 2)MacOSパソコン(HorosやOsiriXを使用する場合) 3)DICOMビューワー(HorosやOsiriXなど) 1)DICOMビューワーを使って、3次元画像を構築する。 Horosを起動すると症例一覧の画面になります。 症例を選んでダブルクリックすると、↓の画面になります。この時点では2D断面を閲覧できます。これを3D画像に再構築していきます。 「3D Viewer」バナーから、「3D Volume Rendering」を選択します。 3DCTを構築する画像ビューワーとしてOsiriXが有名です。最近のOsiriXはフリー(無料)バージョンで使用できる機能がかなり制限されていますので、有償版にアップデートしたほうがいいと思います。とりあえずどんなことができるのか無償バージョンで試してみたい場合には、Horosの利用がおすすめです。 2)骨格データを描写する 「3D Volume Rendering」により、↓のような3D画像が現れます。 この段階では、皮膚や筋肉などの軟部組織も描写されています。 CT値のしきい値(WLやWW)を変更して、骨のみが描写されるように調整します。 この調整には、一番左の、グレーの濃度を調整するようなボタンを使用します。 左クリックしながら、マウスの上下、左右させて調整してください。骨がきれいに描写される条件は一律ではなく、症例の体格やCT撮影条件、再構成係数により変化します。 下の画面ではWL:106 WW:93です。上下と左右を交互に操作しながら、できるだけ骨だけ抽出されるように調整していきます。やっているうちに描写がうまくいかなくなってしまうことがあります。これはWLかWWの値が大きくずれてしまっていることによるものですので、一旦初期の状態かWL:100