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手術撮影用カメラのガス滅菌について

手術用カメラの話題です。

以前のブログでPENTAX Optio WG-2や、OLYMPUS Tough TG-1など、防水対応したアウトドア用デジタルカメラをそのままガス滅菌処理を行い、手術中に使用する方法を紹介しました。10回程度この方法を繰り返した結果、不具合が見つかり始めました。結果的にはあまりお勧めできる方法ではありませんでした。

実際に経験した不具合

1)Canon PowerShot S100のレンズが動かなくなった。
→修理に出したところ、「内部ギヤに錆などが発生し、固着していた」とのことでした。EOG滅菌では、その成分の一部が結晶化して、対象物に付着するものと考えられますので、デジタルカメラなどをそのままガス滅菌するのは故障の原因となることが分かりました。

2)PENTAX Optio WG-2の液晶パネルが変形した。
→上記の経験から、防水仕様のデジタルカメラのであれば、内部へガスが侵入することはないだろうと考え、PENTAX Optio WG-2をそのままガス滅菌してみました。その結果、液晶画面が内側へ凹むように変形してしまいました。バッテリーなどを収納している蓋を開けた瞬間にプシュッと空気が流入して液晶画面の変形は元に戻りました。どうやら、ガス滅菌の行程で陰圧環境となり、その時に防水デジタルカメラの蓋を密封しておくと気圧差が生じて液晶パネルなどの変形を引き起こすようです。

3)OLYMPUS Tough TG-1の電源が入らなくなった。
→上記の経験から、OLYMPUS Tough TG-1の蓋を一部開けたままガス滅菌することにしました。OLYMPUS Tough TG-1は鏡筒を持ちませんので、内部でレンズは動きません。これなら大丈夫ではないかと思ってガス滅菌を行いましたが、何回かガス滅菌を実施しているうちに電源のON/OFFの動作がおかしくなってきました。やはり、ガス滅菌成分の結晶が基盤に悪影響を起こしているのかもしれないと考えました。

このような経験から、デジタルカメラ本体をガス滅菌する方法は採用できないとの考えに至りました。


最近使用しているデジカメはSONY RX100Vです。これをメーカー純正ハウジングMPK-URX100Aに入れて使用しています。EOGガス滅菌を繰り返すと、約1年(滅菌回数約80回)くらいで、プラスチック部分にクラックが入りはじめます。


クラックを見つけてもすぐ壊れるわけではないのでまだまだ使えますが、 そろそろ新しいハウジングを購入しておく必要があります。ハウジングの価格は約3万円。高い買い物ですが、約100回滅菌できると考えた場合、手術1回につき300円ずつ積み立てていけば成り立つ計算です。
 



また、おそらくガスの滅菌成分だと思いますが、レンズ表面に汚れが付いてきますので、定期的に拭き掃除が必要です。私はイソプロパノール脱脂綿で拭いています。
↓拭く前

↓拭いた後











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